NPO法人男鹿潟上南秋教育会館 理事長 小野 基司
理事長略歴
北海道大学教育学部卒業
公認心理師 学校心理士 自閉症スペクトラム支援士 教育学修士
秋田県内の特別支援学校、小学校、中学校で教諭
現在、特定相談支援事業所、障害児相談支援事業所 相談支援センタージョイン
管理者兼相談支援専門員
事業開始当時の最も基本的な思い
かつて障害のある子のお母さんは働きに行けないことが多かった。学校が終わって帰ってくる時間に家にいなければならなかった。お母さんが働きたいように働くことは家計にとっても自分自身のためにもいいことだ。
また、子どもが放課後に子ども同士で楽しく遊ぶことはとても重要だ。昔はちょっとぐらいの障害があっても近所の子ども同士で遊んで、その時は楽しく夢中に遊んでいるのだが、実はその中で人として育っていく多くのことを学んだ。
生まれた場所住んでいる場所によって多くのハンディを背負うことがある。乳幼児期に障害があることがわかったとする。乳幼児期はとても大切な時期である。親に我が子のためにせっせとがんばれと言うのは簡単だが、何をどうしていいのかわからないということが現実だろう。未だに「親の責任だ」と言われて泣く母親がどれほど多いことか。児童発達支援があると聞いても幼い子どもを車に乗せて秋田市中心部まで行くのも大きな負担なはずだ。自宅近くで放課後等ディサービス、児童発達支援のサービスを受けることができればいいと思う。
障害のある子ども、家庭には大きな負担があり、これを軽減させたい。また、子どもはこれから育っていく大きな可能性があり、実現する手助けをする。チャイルドステーションゆうゆうを利用したいという子ども、家庭の助けになるようにする(発達保障)。基本的に、放課後等ディサービス、児童発達支援、共に利用したいという場合、受け入れる。
ⅰ 放課後等デイサービスの場合。子どもが学童でやっていけるならその方がいい。しかし、そこではトラブルが多そうなので、その利用がかえってマイナスになるならチャイルドステーションゆうゆうを。学校以外に行く場所があることは大切。家ではスマホでユーチューブとゲームで「これでいいのか?」と悩んでいませんか。おそらく家では宿題、家庭学習をやらせるのも大変ですよね。
ⅱ 親のレスパイト、就労、仕事の継続、これらも大切です。
ⅲ 児童発達支援の場合。親は「障害とは何か」がまだわからないことが多い。また、子どももまだ自分からまとまりのある活動をできずに、周りで目に入ったもの聞いたものに引きずられて動くことが多い。ここで、大人が一定の目的をもって活動を組織してやることは今後の発達の大きな力になる。